全てのうさぎ飼い主へ推奨:
うさぎの体重測定
Dr. Amir Maurer
Companion and Exotic Animal Veterinary Center, Holon, Israel
うさぎ、げっ歯類、鳥類は表に症状を見せることなく、食欲も変わらないまま、長期に渡って健康上の問題に苦しんでいることがあります。病気ー特に歯科疾患ーは、進行し続けてしまいます。結果としてその動物の健康を酷く損なってしまいます。 歯科疾患から起こる影響 1.
歯棘、伸びすぎた臼歯、変形した歯によって以下の影響が生じます。 ー 歯肉と舌を傷つけ、二次的な細菌または真菌感染のきっかけとなります。 ー 流涎症(よだれを垂らすこと)と、二次的な皮膚炎と脱毛を起こします。 2.
門歯または臼歯の根の過長により様々な問題を生じます。
ー 歯肉と舌を傷つけ、二次的な細菌または真菌感染のきっかけとなります。 ー 歯根への感染と、歯根膿瘍や眼球後感染 ー 歯根への感染と骨吸収や骨髄炎からくる顎骨の変形 ー 異形性、例えば偽歯牙腫では鼻腔が圧迫され、呼吸困難、くしゃみ、逆くしゃみを引き起こします。 ー 歯科疾患からくる不快感や疼痛により、食欲が低下します。 ー 食欲不振、肝リピドーシス、敗血症からくる二次的な腎不全 3. 不快感や疼痛からくる行動や食餌の変化。例えば、突然の攻撃性の上昇、家具をかじる行動、食習慣の変化、長期間無視していた塩ブロックを舐めている、など。 どうすれば避けられるのか 上記のような悲惨な状況を回避するため、少なくとも月1回は動物の体重測定ができるよう、デジタル秤を購入してみて下さい。3回計測した平均値を、そのうさぎの標準体重として記録します。 標準体重から10%の減少が見られたら、獣医師の診察を受けて下さい。 このシンプルな方法が、獣医師にとっては数多くの疾患、特に歯科疾患を、初期段階で発見する手助けになるのです。 必要な道具
風袋
うさぎの体重測定 うさぎは箱の中で動き回るので、体重計の表示が変動します。2-3回、測定を行って平均を求めると良いでしょう。
Thanks to Yara and Kaspi for their cooperation. |