不全麻痺と麻痺の様々な原因

 

うさぎにおける鑑別診断

 

 

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非常にわずかなバランスの崩れを示しているFlora。本例はエンセファリトゾーン症の初期症状でした。その後、数か月かけてこの寄生虫性疾患の症状が進行していきました。同時に、食欲は旺盛にも関わらず体重減少が起こりました。

Sandra Pittet

エンセファリトゾーン・クニクリ寄生による麻痺を起こしたうさぎのTaiga(手前)と、健常な同居うさぎのLichen(奥)。

Amy Carpenter

後肢虚弱または後肢麻痺に典型的な起座姿勢

 

 

急性不全麻痺(数時間の経過)

 

血清電解質異常:

重度の低カリウム血症

高カリウム血症

高マグネシウム血症

 

外傷性要因

脊髄損傷、外傷、骨折、CNS疾患

脊髄出血 例)外傷後

疾患あるいは病変(例 重度のてんかん発作による低酸素脳症)

椎間板疾患、坐骨神経の圧迫

先天性脊柱奇形

 

 

 

亜急性不全麻痺(数日の経過)

 

細菌感染

脳アブセス、脳炎、髄膜炎、脊髄アブセス 原因として、例えばパスツレラ・ムルトシダ、リステリア属、スタフィロコッカス属など。

 

外傷性要因

過度の運動、長時間の圧迫と虚血などによる筋障害

脊椎圧迫

先天性脊椎奇形

 

 

 

Karan Nixon

ジョージのウサギに hindlimb 麻痺に苦しんで後に彼の車椅子の周りを移動を楽しんで

 

遅発性不全麻痺

 

寄生虫

脳へのエンセファリトゾーン・クニクリ寄生と、それに伴う脳神経細胞の炎症反応

トキソプラズマ属

 

腫瘍性疾患

骨腫瘍、脊髄内における腫瘍成長、癌腫

 

機械的要因

進行した関節炎

脊椎症(脊椎の骨関節炎)、椎間板脊椎炎、骨棘形成などによる神経刺激と疼痛

椎間板奇形

椎間板疾患

  

原因不明

フロッピー・ラビット病

 

画像をご提供下さいました、Sandra Pittet (スイス), Karan Nixon Amy Carpenter両氏に深謝申し上げます。

 

  

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