うさぎにタマネギやニンニクを与えて良いか?

 

 

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この質問は、ウサギに内部寄生虫(腸内寄生虫)や皮膚寄生虫が寄生している場合や、血糖値が高い場合に出てきます。ニンニクには、腸内寄生虫を駆除したり、皮膚に寄生するダニなどの外部寄生虫を撃退したりする天然の活性物質があります。しかし、人間にとって良いもの、効果的なものが、動物にとって必ずしもそうとは限らない。

これらの様々なアリウムはウサギにとって有毒であり、一般にウサギはその辛味のために食べるのを避ける。

ニンニク、タマネギ、ネギ、ニラに含まれる硫黄分子(ジスルフィドおよびチオ硫酸塩)は毒性が強く、ウサギでは致死量となる。 致死量は約3200mg/kgである。

これらの様々なアリウムを摂取すると、消化管の粘膜が刺激され、胃腸炎を引き起こすことがある。また、ウサギでは呼吸器系や心臓系の障害が起こることもある。さらに、多くの動物種(ネコ、ヒツジ、イヌ、ウマ、ウシ)が、タマネギを摂取すると赤血球が破壊される溶血性貧血を発症する。草食動物が溶血反応を起こすという事実は、ウサギとの関連で興味深いと思われる。これらの動物はすべて、ルーメンと盲腸に細菌を含んでいる。これらの細菌が(ヒツジで観察されたように)溶血反応の発現に関与していることが強く疑われている。生のタマネギを摂取したウサギでアナフィラキシー反応が観察されたこともまれにある。

タマネギにはウサギの免疫抑制作用もある。免疫力が低下し、病気にかかりやすくなる。この事実だけでも、ウサギの食事にアリア科の食品を入れない理由となる。

追加情報:

Chisty MM, Quddus R, Islam B, Khan BR. Effect of onion extract on immune response in rabbits. Bangladesh Med Res Counc Bull. 1996 Aug;22(2):81-5.

Selim HM, Yamato O, Tajima M, Maede Y. Rumen bacteria are involved in the onset of onion-induced hemolytic anemia in sheep. J Vet Med Sci. 1999 Apr;61(4):369-74.

Vyas DS, Acharya RP, Dadhich AP, Godhwani JL, Purohit VS. Effect of Allium cepa (onion) on immune response in rabbit. Indian J Physiol Pharmacol. 1983 Jul-Sep;27(3):259-60.

 

 

  

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